こんにちは!富山の行政書士のSHIOです。
親方
「元請けさんから建設業許可を取るように言われたけど、この申請手続き、一体どうすればいいんだろう…」
「自分でできるもんなら自分でやって費用を抑えたいけど、なんだか難しそうだし時間もかかりそう…」
「かといって、専門家である行政書士に頼むと、費用も結構かかるんだろうなぁ…」
一人親方として日々現場で汗を流し、経営もこなすあなたにとって、建設業許可の申請方法をどうするかは、大きな悩みどころですよね。時間もお金も、そして何より本業への影響も気になるところだと思います。
今日は、そんなあなたのために、建設業許可を「自分で申請する場合」と「行政書士に依頼する場合」、それぞれのメリットとデメリットを、包み隠さず、できるだけ分かりやすく徹底比較していきます。
この記事を読めば、あなたにとって「こっちの方が合ってるかも!」という選択肢が、きっと見えてくるはずです。
目次
1. まずは知っておこう!選択肢はシンプルに2つ
建設業許可の申請方法は、大きく分けて2つしかありません。
- 選択肢①:自分の力で挑戦!「セルフ申請」
- 選択肢②:プロの力を借りる!「行政書士への依頼」
どちらの方法が良いとか悪いとか、そういう話ではありません。
大切なのは、それぞれの特徴をしっかり理解して、ご自身の状況や考え方、そして何を一番大切にしたいか、という点に合った方法を選ぶことです。
2. 【パターン1】自分で建設業許可を申請する場合~時間と情熱でコストカット!~
まずは、ご自身で申請手続きに挑戦するケースから見ていきましょう。
大変なこともありますが、得られるものも確かにあります。
自分でやるメリットはこれだ!
① なんといっても費用を抑えられる! これが一番大きなメリットでしょう。行政書士に支払う報酬が必要ないため、都道府県に支払う法定手数料(富山県知事許可・新規申請なら9万円)と、住民票などの書類を集めるための実費だけで済みます。「自分の時間と労力で、できる限りコストを抑えたい!」という方にとっては、非常に魅力的な選択肢です。
② 許可制度や法律の知識が身につく! 申請書類の作成や、役所とのやり取りを自分自身で行うことで、建設業法や許可の仕組みについて、いやでも詳しくなります。「これを機に、ちゃんと勉強してみたい」「人に頼らず、自分で理解したい」という向学心のある方にとっては、良い経験になるはずです。
③ やり遂げた時の達成感がすごい! 複雑で時間のかかる手続きを乗り越えて、自分の力で許可証を手にした時の喜びは格別です。「自分でやったぞ!」という大きな達成感と自信は、今後の事業運営においてもきっとプラスに働くでしょう。
でも、こんなデメリット・注意点も…覚悟は必要!
① とにかく膨大な時間と手間がかかる! これが一番の覚悟ポイントかもしれません。建設業許可の申請には、本当にたくさんの種類の書類を集め、それらを正確に作成し、何度も役所に足を運ぶ必要があります。本業である現場仕事が終わってから、夜な夜な慣れない書類と格闘…なんてことになりかねません。「ただでさえ毎日忙しいのに、そんな時間、どこにあるんだ…」というのが、多くの一人親方さんの本音ではないでしょうか。
② 専門知識が必要で、書類不備のリスクが高い! 役所が出している申請の手引きは、正直なところ、専門用語だらけで非常に分厚く、読み解くだけでも一苦労です。「一体何を書けばいいの?」「この書類の書き方で本当に合ってる?」と、分からないことだらけで途方に暮れてしまうことも珍しくありません。そして、ちょっとした記入ミスや添付書類の漏れで、役所から何度も「ここを直してください!(補正指示)」と言われ、許可取得がどんどん遅れてしまう…というケースも残念ながらよくあります。
③ 精神的な負担が大きい…見えないゴールに心が折れそう… 慣れない作業、役所とのやり取り、そして何よりも「本当にこれで許可が取れるんだろうか…」という終わりの見えない不安。一人でこれら全てを抱え込むと、かなりのストレスになる可能性があります。
④ 結果的に時間がかかってしまうことも… 書類の準備や、何度も発生する補正対応に手間取ってしまうと、スムーズに手続きを進められる行政書士に依頼するよりも、結果的に許可取得までに長い時間がかかってしまう、なんてこともあり得るのです。
3. 【パターン2】行政書士に許可申請を依頼する場合~時間と安心を買う選択!~
次に、私たちのような行政書士に建設業許可の申請を依頼するケースです。「専門家に頼む」という選択肢には、どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
プロに頼むメリットはこれだ!
① 面倒な手続きから解放!本業に思いっきり集中できる! これが行政書士に依頼する最大のメリットと言えるでしょう。複雑な書類の収集・作成、役所とのやり取り、申請のスケジュール管理など、許可取得に必要な面倒な手続きのほとんどを代行します。あなたは、安心して本業である現場仕事に集中し、しっかりと売上を上げることができます。「貴重な時間は、やっぱり稼ぐために使いたい!」という方には最適です。
② 専門知識で、確実かつスムーズな許可取得が期待できる! 行政書士は、建設業許可申請のプロフェッショナルです。あなたが許可要件を満たしているかの的確な判断、法令に基づいた正確な書類作成、そして役所とのスムーズな連携により、不許可になってしまうリスクを大幅に減らし、最短での許可取得が期待できます。まさに「餅は餅屋に任せる」というわけです。
③ 「これで大丈夫かな?」という不安やストレスから解放される! 「この書類の書き方でいいのかな?」「次はいつまでに何をすればいいの?」といった許可申請に関する不安や疑問は、すべて行政書士が解決し、あなたを導いてくれます。精神的なストレスから解放され、安心して許可取得の日を待つことができます。
④ 許可取得後も見据えたアドバイスがもらえることも! 建設業許可は、取得したらそれで終わり、というわけではありません。毎年の決算変更届の提出や、5年ごとの更新手続きなど、許可を維持していくためには様々な手続きが必要です。信頼できる行政書士を見つけることができれば、そうした許可取得後のアフターフォローはもちろんのこと、社会保険のこと、将来的な法人成りについてなど、事業運営に関する様々な相談に乗ってもらえることもあります。頼れる相談相手ができるのは心強いですよね。
でも、やっぱり気になるデメリット…それは費用
① 費用がかかる… 当然ですが、専門家である行政書士への報酬が発生します。富山県で一人親方さんの建設業許可(知事・一般・新規)を依頼する場合、報酬の相場としては、おおむね10万円~20万円程度(法定費用9万円は別途必要)といったところでしょうか。この金額を「高いなぁ…」と感じるか、「時間と安心、そして確実性を買うための必要経費だ」と捉えるかは、あなたの価値観や状況次第です。
② 行政書士選びが重要!誰に頼んでも同じではない! 残念ながら、行政書士なら誰でも同じサービスを提供できる、というわけではありません。建設業許可の経験が豊富か、あなたの話を親身に聞いてくれるか、料金体系は明確で分かりやすいかなど、信頼できる行政書士をしっかりと見極める必要があります。
4. 結局、どっちがいいの?~あなたに合った選び方のヒント~
ここまで読んで、「うーん、どっちの方法にも良いところと、うーん…と考えるところがあるなぁ」と感じたかもしれませんね。 では、どちらの方法を選ぶべきか、簡単な判断基準をいくつか挙げてみましょう。
こんなあなたは「自分で申請」に挑戦してみる価値あり!
・現場仕事が比較的落ち着いていて、申請の準備に時間をしっかりと割ける。
・細かい書類作成や、役所が出している分厚い手引きを読み解くのが苦にならない、むしろ好きだ。
・とにかく費用を最小限に抑えることが最優先事項だ。
・建設業許可の制度について、この際じっくりと自分で勉強してみたい。
こんなあなたは「行政書士に依頼」を検討してみてはいかがでしょうか?
・本業である現場仕事が忙しくて、とてもじゃないけど申請準備の時間が取れそうにない。
・正直なところ、書類仕事や役所とのやり取りは苦手で、できるなら避けたい…。
・できるだけ早く、そして確実に建設業許可を取得したい。
・面倒な手続きは専門家に任せて、自分は得意な現場仕事に集中し、売上を確保したい。
まとめ:後悔しない選択で、未来への一歩を!
建設業許可の申請、自分でやるか、行政書士に頼むか。 どちらの方法にも、メリットとデメリットがあることをご理解いただけたでしょうか。大切なのは、ご自身の現在の状況(使える時間、予算、専門知識の有無、そして性格なども含めて)をよく考え、何を一番優先したいのかをハッキリさせることです。
もし行政書士に依頼することを少しでもお考えなら、いくつかの事務所に相談してみて、対応の丁寧さや説明の分かりやすさ、そしてもちろん費用などを比較検討してみることをお勧めします。私たち行政書士も、あなたからのご相談を心よりお待ちしています。
建設業許可は、あなたの事業が次のステージへ進むための、大切なパスポートです。 後悔しない方法を選んで、その先の輝かしい未来への第一歩を、力強く踏み出してくださいね。